この塾は数々の単行本のベストセラーを手掛ける装丁家坂川栄治が、装画を描きたいと思っている塾生各人に
時間を掛けたきめ細かなクリニック(講評)とレクチャーを行うものです。
イラストレーターが教える教室は沢山ありますが、装丁家の立場から実践的な装画のアドバイスができる教室は
多くありません。当塾では経験を積んだ「使えるイラストレーション」としての視点からの指導を行います。
(特別授業として現役イラストレーターと編集者の講義も予定しています。)
自分のスタイルを決めかねているイラストレーター、もうワンランク上へ行きたいイラストレーターの方々、
ご応募ください。
●指定月の毎週木曜日全8回/19:00-21:00の2時間
●限定6名
●全授業終了後、各人のイラスト作品を使い坂川が装幀した単行本(ダミー)とデータをお渡しします。
●会場:坂川事務所(queue gallery)
●受講料:8万円(消費税別)
●申し込み方法
受講希望の方は最近の自分の作品(サイズ不問。カラーコピー可)3点と履歴書1通を
期日までに郵送してください。合否の結果は、審査の上こちらから連絡いたします。
定員になり次第、募集を締め切ります。
振込書と地図は審査後、合格された方のみ送付します。
★履歴書にご希望の会期を記載お願いします。
●応募書類送付先
〒160-0007 新宿区荒木町11-48 B02
tel 03-5315-4622 / fax 03-5315-4621
※既存本のタイトルを使って坂川が装丁したダミー本です。
※既存本のタイトルを使って坂川が装丁したダミー本です。
※既存本のタイトルを使って坂川が装丁したダミー本です。
※既存本のタイトルを使って坂川が装丁したダミー本です。
※既存本のタイトルを使って坂川が装丁したダミー本です。
※既存本のタイトルを使って坂川が装丁したダミー本です。
ポプラ社の長谷川さん、富山さんをお迎えしての授業です。
絵本や児童書の編集を担当しているお二人。
作家を探す際、特に幼い年齢の本の時は、
「こども」「動物」「食べ物」がかけるか、を見ることが多いそう。
幅が見られると安心して選べる、とのことでした。
それぞれのファイルもじっくり見ていただき、充実の授業でした。
ありがとうございました!
講談社の川崎萌美さんをお迎えしての授業です。
児童書を編集している川崎さんですが、
装画をお願いするイラストレーターを探す為にファイルを見る際、
誰もが知っている作品の装画が入っていると気になるそう。
児童書は装画と挿絵を同時にお願いする場合も多く、
イラストレーターがお話をどう解釈するかを知れるのが面白い、とおっしゃっていました。
児童書編集者ならではのご意見が伺え、充実した授業でした。
講談社の塩見亮さんをお迎えしての授業です。
現在は児童書の編集をされている塩見さんですが、これまでに絵本を多く手がけられており、
『もったいないばあさん』『ふってきました』などをご担当。
絵本の絵は、カバーのみに描く装画より、「流れ」を大事にし、
何ページも連続してみるため、隙や流れの遊びを考えながら編集されているそうです。
画力も大切ですが、視点やユーモアを大切にというアドバイスを頂きました。
担当作のラフや、テスト校正等、貴重な資料も拝見でき、充実の授業でした。
講談社の横川浩子さんをお迎えしての授業です。
児童書や絵本など経験豊富な横川さんに、生徒さんからの質問にお答え頂きました。
本を作るとき、手に取る側にとって、
「この本をずっととっておきたい」と思えるものにすることを心がけているそうで、
読者に想像の余地を与え、ヌケ感や揺らぎ、気持ちよさを感じさせて、
読者に物語を「自分のものにした」という読後感をもってもらえる物を
使うことを考えているとのことでした。
映画「君の名は。」のブームや、ライトノベルの装画のマンガ絵化などのお話もはさみ、
方向性を定めている最中の生徒さんに、
自分の描きたいものを描き、「そのひとらしさ」を表現することが一番、
そうしていれば、自ずと、自分の絵に合う仕事と出会えるという力強いお言葉と、
厳しくも温かい視点で丁寧なご指導を頂きました。
第3期装画塾、今回の特別講師は中央公論新社文芸局の横田朋音さんです。
横田さんと坂川はなんと25年以上、これまで村上春樹さんや、
角田光代さんなど多くの有名作家の翻訳、著作のお仕事をご一緒してきました。
横田さんは会社で企画を通す際、
「どんな装いの本にしたいか」というイメージを最初から考えているそうです。
装丁家と一緒にイラストレーターの選択をしていくため、
普段からイラストレーターのファイルを見ているとのこと。
多くのファイルを見ている中で、
「どれだけ印象を残すか」ということが大事になってくるというお話をいただきました。
生徒さんのファイルをじっくり見て頂く中で、
ひとつひとつ、丁寧に感想をおっしゃっていただきました。
プロに現場のお話を伺う今回は、今期塾生のみなさんのリクエストで、
特別講師に講談社幼児図書編集部の長岡香織さんをお招きしました!
児童書部門を経て、現在は幼児を対象とする本をつくっている長岡さん。
子ども向けの本とはどうあるべきか?そこでイラストレーションはどんな役割を果たすのか?など、
真剣に話してくださいました。
幼児教育に詳しい長岡さん曰く、小さい子どもの世界には抽象的な概念はなく、
具体的な「もの」しかないのだそう。
成長して少しずつ獲得していく概念を、本が先回りして押しつけてしまわないよう、
物語にも絵にも気を配っているそうです。
イラストレーターも、描きすぎると押し付けになってしまうし、描かなすぎては伝わらない。
このバランスが難しいところです。
塾生からの「絵本・児童書にはどんな作風の需要があるのか?」という質問には、
「いろんな作風の方に需要があると思いますよ。絵本や児童書の絵は、
子どもがわかるということが大切だと思います」とのこと。
本をつくることについて、「子どもに対して、世の中にはこんな世界があるんだよ、
かっこいいでしょう、すてきでしょうって言いたい」と言う、
柔軟で真剣な長岡さんらしいお言葉でした。
長岡さん、ありがとうございました!!
装画塾はじまりました!
装画を描きたいと思っている塾生各人に、坂川栄治が装丁家の視点からきめ細かなクリニックと
レクチャーを行う装画塾が、本日より数年ぶりに開講されました!
初日の今日は親睦会を兼ねてピザパーティです。
2回目の今日はひとりひとりのファイルを厳しく楽しく、じっくり講評、この先の方向性を探っていきます。
カリキュラムもチラッと公開。
今日は坂川の出身地、北海道から北海道新聞さんの取材も入りました。
3回目は過去の弊社の仕事例を参考に、発注から、打ち合わせ、納品までの流れを解説しました。
その時々のポイントや、イラストレーターさんからのラフを、坂川がどのようにデザインして編集者さんに
提案するのか、などなど、普段あまりお見せすることのない打ち合わせノートやラフ案を見せながらの授業でした。
本日は塾生からのリクエストで、時代小説ほか、
多くの装画で活躍されている宇野信哉さんをゲストにお迎えして、装画の極意を伺いました。
貴重な原画もお持ち頂き、美術品のような、美しい筆遣いにみんなで感動でした。
いよいよ課題発表です。
生徒さんそれぞれの個性をうまく発揮できるような題材を選び、課題として、装画を描いてみます。
実際の仕事の流れと同じように、打ち合わせ→ラフ提出→本番アップまでをこなしてみます。
最終的には坂川が装丁して印刷、本のかたちでお渡しします。
課題が発表された前回の授業から3日以内にラフを提出し、坂川のチェックを受けて制作に入り始めています。
この日はラフと制作途中の原画とを見比べて、ブレを修正したり、どう発展させるか相談したりしました。
見どころ作りがやっぱり大切です。
ラフはどの程度まで描き込んでいいのか?何案くらい出すのがいいのか?など、
実際にラフを出してみて、改めて出てきた疑問も解消しました。
前回の授業から3日後が課題の提出締め切りでした。
坂川が装丁した完成品をお渡ししました。
本のかたちになると見え方も違い、みなさんぐっと気合いが入ったようでした。
この日は反省、感想を話し合って早めに終了。卒業パーティを行いました。